「越前そば」としてその名をそば好きに知られる福井。
品種改良を加えず、在来種のそばを室町時代から受け継いできた福井は、日本唯一の「在来種そば王国」です。
ここ永平寺でも越前そばを食す文化と地名から、「永平寺そば」が出来ました。
道元禅師によって開創された出家参禅の道場である永平寺。
760年の歴史を持つこの道場では、今も二百名近くの修行僧が日夜修行に励んでいます。
私たち「井の上」は永平寺門前に店を構え、四代にわたり永平寺での修行に入る修行僧をねぎらうためにそばを提供し続けて来ました。
福井県を代表する観光名所でもある永平寺には、毎年五十万人もの方が訪れます。
遠くから足を運んでくださるみなさまに、「これぞ永平寺」と記憶に残る様なおいしさを召し上がっていただきたいとの思いから、「永平寺そば」を極めた「永平寺そば 極」が生まれました。
「永平寺そば」を極めたそば、を目指して試作を始めた「永平寺そば 極」の原料は100％、「永平寺町産玄そば」です。
品種改良を行わずに受け継がれた在来種のそば、「永平寺町玄そば」。風雨にさらされるリスクを考えると早刈りの方が良いのですが、福井の他の産地より収穫時期を約1ヶ月程度遅らせることで、実を完熟にし、甘みと旨味を芳醇にしています。
また実は小粒で硬く詰まっており、製粉が難しく、一粒の玄そばからとれるそば粉の量もわずかです。
その硬い実を、天日などの低温乾燥で仕上げ、じっくり昔ながらの石臼で挽き、乾麺にしあげました。
効率だけを考えれば、決して実現できなかったそばの味。
それが「永平寺そば 極」の味わいです。
これまでのそばにはない歯ごたえ、深い味わいと、香りの高さ、そしてそば本来のもつ甘みをぜひご賞味くださいませ。
