◆王妃雷神 potatorum f
雷神の実生から出現した矮性種。幅広のへら状で肉厚の葉。葉色は雷神に似た白粉を帯びた緑色。親株の刺は赤い。水やりが多いと葉に身割れが出やすい。
◆中~小形アガベの育て方
・夏は強光線で日焼け(葉の痛み)し易いので、西日を避け、木漏れ日程度の明るさが良い。ただし、日焼けを恐れて日当たりが不足すると徒長気味になります。乾いたら水をやりますが、極端な乾燥は避けた方がよい。
・冬は生育を休むので水やりを控えますが、葉先の枯れ込みを防ぐにはある程度の水やりは必要です。
・温室か室内の明るい窓辺に置けば安全に越冬します。ただし、空調の風や、素ガラス越しの直射日光に当てるのは避けて下さい。日中暖かければ朝が寒くても問題ありません。用土が乾いたら、暖かい日の午前中に水を与えます。雷神はアガベ類の中では寒さに弱い方だとされています。
・鉢が窮屈になったら植え替えをします。暖かくなる春先が最適です。下葉の付け根の茎から新根を出し、古い根は衰えるので、下葉が用土に接するようにやや深植えにすると新根が出やすいです。枯れた根と古土を全て落とし、生きた根は切らないで、巻き付けるようにして植え付けます。用土はべたつかない程度に湿らせておきます。
・根元に小株が出るので株分けで増やせます。ただ、株が大きくなると出にくくなります。小株はある程度の大きさになり、自分の根が出ていたら植え替えのときに切り離せます。