アサヒグラフ別冊 美術特集「小磯良平」 （1976秋）

アサヒグラフ別冊 美術特集「小磯良平」 （1976秋）です。朝日新聞出版編・1976年（昭和53年）刊。状態は、背・裏表紙・目次と年譜ページに経年のやけ・しみが少々ありますが、作品収録ページは鑑賞に差し支えない良好な状態と思います。（※気になる方はご遠慮いただければ幸いです。）送料は定形外郵便で710円です。

★内容：　大きな紙面で、小磯良平の代表作66作品を紹介するとともに、あわせて、米倉守の作品解説、中山公男による論評、丹波文雄・竹中郁・猪熊弦一郎との交遊録、アルバム、年譜を付している。

◎収録作品：　「裸婦」、「風景」、「自画像」、「和装婦人」、「T嬢の像」、「彼の休息」、「肩掛の女」、「踊り子」、「窓辺の婦人」、「花」、「横臥婦人」、「ヨットのある風景」、「化粧」、「プロフィール」、「人々」、「裸婦」、「少女」、「練習場の踊り子達」、「林本源庭園」、「踊り子」洋裁する女達」、「婦人図」、「肖像」、「斉唱」、「レモンとかき」、「二人の少女」、「横向裸婦」、「朝比奈氏像」、「石をひろう男達」、「母子家族」、「パリスの審判」、「横臥婦人」、「裸婦のある構図」、「フランスの女」、「舞妓」、「舞妓」、「フランスの女」、「外国婦人」、「西洋婦人」、「踊り子」、「フランス人形」、「三人の女」、「N嬢」、「室内―A」、「室内―B」、「マネキンと西洋人形―A」、「黒チョッキのP嬢」、「人形」、「花(しゃくなげ)」合奏」、「ギターを弾く男」、「音楽」、「絵画」、「裁縫する女」、「草壁港」、「レッスン」、「人形」、「室内―A」、「室内―B」、「人形」、「婦人像」、「婦人像」（以上66作品）

◎アサヒグラフ別冊美術特集は、近代日本美術を代表する日本画家・洋画家を選び、それぞれの代表作を網羅して個性あふれる画業を再現するオールカラーの豪華個人画集。詳細な作家論、解説、年譜を付している。

★小磯良平は1903年（明治36年）、神戸市生まれ。東京美術学校（現在の東京芸術大学美術学部）西洋画科に進み、猪熊弦一郎・岡田謙三・荻須高徳らの同級生と画架を並べる。在学中に「兄妹」が帝展入選、「T嬢の像」が帝展特選。首席卒業後の1928年、フランスに留学。ルーブル美術館のパオロ・ヴェロネーゼ「カナの婚礼」に衝撃を受け、群像表現を極めることを生涯のテーマとする。帰国後の1936年、「新制作派協会」結成に加わる。1938年から1年間、従軍画家として藤田嗣治らと中国に渡り、帰国後戦争画を製作した（晩年に小磯は戦争画を書いたことに心が痛むと語っている）。1941年に群像画の傑作「娘子関を征く」と「斉唱」を相次いで発表。戦後は東京藝術大学教授（のち名誉教授）などを務めて後進の指導にあたり、定年後も赤坂の迎賓館大広間の壁画「絵画」「音楽」を制作するなど、長きにわたり日本の洋画界に大きく貢献した。文化功労者。日本芸術院会員。1983年に文化勲章受章。1983年に神戸市名誉市民。1988年死去（享年85）。