姫リュウキンカはキンポウゲ科の植物で、秋に葉っぱが出て春咲き、夏に休眠。水辺の植物の「リュウキンカ」とは全く別物です。どうかするとこの姫リュウキンカに過剰な施肥をして、リュウキンカみたいにして売っている場合がありますが本来は小さな山野草。これも7.5センチのビニールポットに入る大きさです。
展葉し始めた苗から出品します。3-4月には参考写真のように葉っぱが広がります。1ポットにはたいてい2株以上入っています。大きな球根は1株だけのものもあります。
30年ほど前、埼玉県のナーセリ―が紹介し、その後結構広まりましたが、現在出回っているものは札落ちが多い。またいい加減な名称になっているのも散見され、確実な種類がわかっているものが少なくなってしまいました。なぜこんなにかわいらしく、かつ変化にとんだ品種群が広まらないのか理由がわかりません。小さいので場所がなくても作れる良い植物です。
実は私も30年前に収集しましたが札落ちにしたり、自然に種がこぼれたりして交雑(ほったらかしても種ができる。自然に交雑もする)ができています。数年前、この植物群が紹介された古い雑誌が出てきて、改めてこの植物のすばらしさに気づき、その後3-4年ほどかけて一株ずつポット植えして品種の確定(と交雑と思われるものの廃棄)を行いました。
昨年までに花を確認し、今年葉っぱが出始めたものを出品します。経験的には白花系や、八重系、やや気難しい種類ほど展葉が遅いようです。
知る限りでは20種類ほど今日本にはあるようです。全部収集しても育苗トレーに収まるコンパクトな植物。この意味で、狭い日本の風土にもよく適した素晴らしい植物です。また私は試みたことはありませんが地植えも可能だそうです。
今年何度も組み物出品してきましたが、同時出品のそれと、このクイレット6ポットで今年は終わりです。未開花ポットで品種名が確定できたものが3月末くらいには出てくるので、ひょっとしたら数はそろうかもしれませんが、園芸行事が連続すrころなので時間的な余裕がなく昨年もそうでしたが出品できないはずです。世て今回が今年ラストです。苗の大きさからみると確実に咲きそうなポットとそうでないポットがあります。肥培して栽培に失敗しなければ来年は普通は全部開花します。
60サイズです。4種便は植物に負担をかける可能性が高い(さかさまにされやすい)ので扱いません。まあ、そうはいっても宅配便でもひどい扱いをする方もおられるので何とも言えませんが・・・
なお、6ポットで15-18苗ほどありますから、一本あたりに直せば非常に安価なものになります。商売にする方にはお売りしたくないので、そういう方の入札はご遠慮ください。アマチュア以外と判断した場合には入札されても削除します。
<栽培>
・寒さには強い。東京標準で、冬に凍らせても生き延びますが、なるべくなら軒下の陽だまりのようなところの方が植物の負担が少ない。水は好きですから、真冬でも乾いていたらやってください。
・花が終わったらすぐに種子ができるので、確実に取って捨ててください。放っておくと自然交配していい加減な雑物が発生します。
・地植えはお勧めしません。巨大化し雑草となり、やたらに雑交配して始末に負えない状態になります。当方でも落とした種子が勝手に生えて雑草化しましたが、観賞価値の低いいい加減なものばかりになるので全部抜いて捨てました。この品種は鉢でこじんまり栽培するのが最上です。
・肥料は好きです。但し開花までは、元肥としてマグアンプが効いているので不要、その後葉っぱが枯れるまでは水肥を与えてください
・5月下旬ころには徐々に葉っぱが枯れて休眠に入るので、葉がなくなったらやや乾き気味の管理に移行、日陰などで夏を超えさせる。からからに乾燥させてはいけません。
・9月下旬―10月上旬ころ、2年に一度くらいの頻度で植え替える。経験的にはそういうほうが、毎年の植え替えよりも増殖率が良いようです
・植え替え時には球根がバラバラになりやすいのでなるべくそうならないように、土を完全に落とさなくてもよい。バラバラになると、数は増えても小株ばかりになるので花が咲きにくくなります。開花株を充実させると、自然に複数株に分かれます。数を作るなら球根をばらばらにするのが最も手っ取り早いですが、市場平均価格は一株4-500円程度なので、数を増やすのは、商売にする方はともかくアマチュアでは花が咲かず場所をとるだけなのでお勧めしません。」
植え替えたら、みずやりをわすれないように。
・10月末頃から少しずつ葉っぱが出てきます。